南房総の古家をリノベーションして、海のパノラマビューが楽しめる別荘に|エリアクエスト
外房の海を望むTさんの別荘は、白い外壁と横長の開口部、そして広いデッキを備えたモダンな建物。インテリアも白を基調としておしゃれにコーディネートされている。しかしこの別荘、2年前の写真を見ると誰もがびっくり。実は、築46年の古家をリノベーションしたものなのだ。憧れの別荘をリーズナブルに手に入れた「裏ワザ」を、Tさんに語っていただいた。
■PROFILE
名前:Tさん(会社員)
家族構成:夫(47歳)+妻(39歳)+長男(11歳)+長女(10歳)+次男(5歳)
■別荘DATA
物件種別:一戸建て(木造在来工法)
所在地:千葉県
築年数:46年
敷地面積:約500㎡
延床面積:85.68㎡
購入費用:580万円
リノベーション費用:約2000万円(外構含む)
工事期間:約6カ月
設計:濱田卓志(濱田建築研究室)
■けもの道の先にある築46年の古家
週末には、家族でキャンプや旅行に出かけるのが習慣だったというTさん。セカンドハウスを持ちたいと考えたのは、ホテルやキャンプ場を予約する手間や、チェックイン・チェックアウトの時間にわずらわされずに楽しめないかと考えたからだった。海を眺めながらのんびりしたいと、選んだエリアは南房総の鴨川。
「とはいっても、にぎやかなシーサイドは避けて、ちょっとひなびた漁港が見えるような土地を探しました。静かで落ち着いた環境がほしいと思っていましたので」とTさん。
と、ここまではふつうのリゾート選びだが、長い時間をかけてTさんが探し当てたのは、驚くことに築46年の中古住宅だった。しかも、公道からは木々の生い茂ったけもの道を辿らなければならない。
■ロケーションと家の形状を重視
「中古住宅をリノベーションという方法を選んだのは、更地に新築するより費用がかからないから。別荘用の更地は値が張りますし、リサイクルできる材料があればその分コストは抑えられます。20年近くシドニーに住んでいたんですが、あちらでは古い街並みが多いので、古い家をおしゃれにリノベーションするのが当たり前なんですね。その方がかえっておもしろいものができるんですよ」
だから、築年や見栄えより重視したのはロケーションと家の形状。海や漁港が一望の斜面という立地と、海に面した開口部が広くとれそうな間口の広さが気に入った。言い値は650万円だったが、交渉で580万円に。
「相場的には安いと思いました。ほかにはこんなロケーションはありませんでしたから」
■構造補強して海のパノラマビューを
ホームページを見て作品のテイストが気に入った、鴨川在住の建築家・濱田卓志さんに設計を依頼した。解体とほぼ同時進行で、公道から建物に向かう長い通路のコンクリート打ちを施工。工事用の車両や材料を運び込みやすいようにした。この外構工事に500万円ほど費やした。さらに、古い築年だけに耐震性に不安があったので、外側の地面にコンクリートを打って基礎の補強をした。建物の外周は構造用合板で固めて剛性を高めるとともに、内部の間仕切り壁にも要所要所に筋交いを入れて耐力壁を増やした。
「構造を補強したおかげで、リビングダイニングの開口部が大きくとれて、海のパノラマビューを楽しみたいといういちばんの要望が叶えられたんでしょうね」とTさん。
■リノベーション別荘は「お買い得」
シンプルでミニマムな空間をというTさんの要望にしたがって、2つのベッドルームと水まわり以外はほぼワンルームの空間だ。壁は白の水性ペイント塗装、床は白のオークフローリング張り。天井板は剥がして既存の構造材をあらわしにし、白の塗料で仕上げた。構造材はマツだが、長い年月の間に脂(ヤニ)が固まってコンクリート以上に硬くなっているとか。リノベーションならではの余禄だ。
広いLDKの開口部の外にはデッキが広がり、海への眺望は申し分ない。Tさんはほとんど毎週末ここを訪れ、海を眺めながらティータイムを楽しんだり、ギターを弾いたり、ビーチへサーフィンをしに出かける。
「既存の古家を見たら引いちゃう人が多いと思うんですけど、私は期待の方が大きかったですね。リノベ費用1500万円でこんなになるんですから、絶対お買い得です」(SUUMOジャーナルより引用)
「リノベーション」と「リフォーム」は同じ意味合いではありますが、「リノベーション」=【再生】・「リフォーム」=【修復】という感じですね。
古民家や中古住宅に新たな付加価値を与えることを目的としているものです。
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